アルバイト医師のためのお役立ちコラム

確定申告と還付申告

甲欄徴収と乙欄徴収

給与を支払うときに源泉徴収する税金は、国税庁が発行する「給与所得の源泉徴収税額表」(以下「税額表」)を用いて算出します。この税額表には、甲欄と乙欄という区分があり、その区分に応じた税金が控除されます。

定期非常勤のアルバイトやスポット先から発行される源泉徴収票の「乙欄」にチェックが入っていた場合、税額表の「乙欄」区分で税金を控除したことを現します。

甲欄徴収、乙欄徴収とは何が違うのでしょうか?

■甲欄→主たる給与支払者が適用             
    ※「扶養控除等(異動)申告書」の提出先
■乙欄→従たる給与支払者が適用

甲欄で控除するか、乙欄で控除するか、その違いは「扶養控除等(異動)申告書」を給与支払者(勤務先)に提出したか否かで決まります。
 
アルバイトで勤務し、同時に2箇所以上から給与を受けていても、「扶養控除等(異動)申告書」は1箇所にしか提出できませんので、必然的に1箇所以外は全て「乙欄」ということになります。

≪常勤にてご勤務されている先生が、研究日等にアルバイト勤務された場合≫
・常勤勤務病院は主たる給与支払者ですから、甲欄にて税額を計算します。
・アルバイト先は従たる給与支払者ですから、乙欄にて税額を計算します。


常勤勤務病院がなく、全てアルバイト勤務をしている先生の場合は、おそらくアルバイト先から発行される源泉徴収票の全てが乙欄になっていると思います。どのアルバイト先も、主たる給与支払者がどこなのか?分からないと思いますし、分からない以上、「扶養控除等(異動)申告書」の提出を促さないと推察致します。
乙欄で税金が控除された場合、確定申告により税金が還付される可能性があります。乙欄で控除された税金は、甲欄と比べ高い税率にて計算され、控除されているからです。
 
確定申告を行うことにより、高い税率により控除された乙欄分も、甲欄分で控除された税金と合算して精算されます。よって、乙欄にて控除され過ぎた税金が還付される可能性があるのです。

本サイトを閲覧頂いている先生方は、 2か所以上から給与の支払を受けている人で、主たる給与以外の給与の収入金額と給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超える人がほとんどと思われますので、確定申告が必要です。また、確定申告により税金が還付されるケースも多々あります。

ネガティブなイメージのある税金ですが、申告することにより、還付を受けることもありますので、くれぐれも損をしないようにしましょう。

納め過ぎた税金を取り戻す

確定申告という言葉を聞くと、どんなイメージをお持ちになりますか?税金を納める・・といったイメージを持つ方が大半だと思います。
確かに確定申告は「税金を納める」為の手続きです。
但し、一方で「納め過ぎた税金を取り戻す」という側面もあります。定期非常勤のアルバイトや複数回のスポット(単発勤務)で、ご勤務される(された)先生方は、ご勤務先それぞれから源泉徴収票を受けることになります。
この源泉徴収票には、様々な情報が記載されております。先生方の氏名、住所は勿論、報酬の種別、支払い金額、源泉徴収税額、給与支払者の住所、名称 ・・・等々。

その中で特に注意して見て頂きたいのが、「乙欄」という項目にチェックが入っているか否かです。定期非常勤のアルバイト先やスポット先から、発行された源泉徴収票には、
「乙欄」の項目にチェックが入っているケースがほとんどだと思います。
 この「乙欄」が還付の大きなポイントとなります。十分注意して確認して下さい。

コラム執筆

コラム執筆

社会保険労務士 岩野真也

全国社会保険労務士会連合会 登録番号:第13050146号/
東京都社会保険労務士会 会員番号:第13284905号

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